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茶道でお茶を飲む前に茶碗を回す理由

 

友人の家に招かれたとき、コーヒーや紅茶を出された場合は何も考えずにそのまま飲みます。シロップなどを入れることはあっても、飲むときにそこまで注意を払うことはありません。

 

ただ、抹茶を出されたときは、日本人であっても「どうしよう」と悩んでしまう人が多いです。茶道では抹茶を飲みますが、このときは「手のひらの上で茶碗をクルクルッと回して飲む」ことを行います。

 

そのため、「茶碗を回すのは2回だったっけな?」「時計回りに回せばいいのか?」「そもそも、何で回す必要があるのか?」などの疑問が頭の中を駆け巡ります。そうしているうちに、抹茶が冷めてしまうことはよくあります。そこで、まずは茶碗を回す理由について考えていきます。

 

 茶碗をなぜ回すのか
茶道というのは、非日常を味わう空間であるともいえます。かつて日本にいた武士たちは全員、腰に刀を差していました。しかし、茶室では刀を置いて入ります。丸腰の状態ですが、これによって日常から解き放たれた空間に入ることができます。

 

そういう意味では、抹茶を出されると日本人が急に姿勢を正すようになり、先に示したように「飲むときは茶碗を回すのだったかな?」ということを考え始めるのは、抹茶に非日常を作り出す力があるためなのかもしれません。

 

そうはいっても、本来はお湯と抹茶の粉、そして茶筅(抹茶の粉を入れた後、かき回すための道具)があれば誰でも抹茶を楽しむことができます。抹茶を入れる器は何でも良いです。

 

このとき、器に描かれている絵柄を見ることができるように、その絵柄を正面にしてお客様に出されます。そこで、客は遠慮して正面をズラして茶碗に口を付けます。これが、茶碗を回す理由であると多くの人は習います。

 

ちなみに、さらに細かい作法を学ぶとなると、流派によってそれぞれ違いがあります。そのため、茶道の席で抹茶を出されたときは「正面を避ければ良い」とだけ理解していれば問題ありません。細かい作法よりも、おいしくお茶をいただくことの方が重要です。

 

もちろん、茶道の席でなくて友人宅などであれば、「正面を避ける」などは気にせずにそのまま飲んでも問題ありません。


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