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茶道で季節を感じる

 

茶道を行うメリットは何なのでしょうか。その一つは「季節感を感じること」です。日本は春・夏・秋・冬と四季がはっきりしているという特徴があります。ただ、日本であっても現在では四季を感じ取りにくくなっています。

 

例えば、今では季節限定の食材はほとんどないです。値段の上下はあるものの、一年中同じ食材を手に入れることができます。少なくとも、食材から季節を感じ取る機会は少ないです。

 

また、会社の中でずっと働いている状態であると、外の景色をみる余裕がありません。地下鉄が発達している都市であると、地下街から直接会社へ出向くこともでき、外を出歩かずに通勤することも珍しくありません。そのような意味で、季節感をあまり感じないようになっています。

 

ただ、茶道では季節感をとても大切にします。茶道を行うことで、今がどのような季節であるのかを感じ取ることができるのです。季節によって用いる道具が異なるため、それに伴って茶道のスタイルも変化していきます。

 

 茶道の季節感
日本の伝統文化というのは、どれも季節感を大切にします。四季が移り変わるごとに、その様子も変化するのです。

 

例えば、春になると日本では桜が咲き乱れます。ピンク色の花びらに魅了され、多くの人が桜の木の下で宴会を行うようになります。これを、「花見」といいます。

 

そして茶道では、茶を飲むだけでなくお菓子も出されます。このときのお菓子には、桜をイメージしたものがあります。桜の葉で餅をくるんだ「桜餅」というお菓子があり、茶道ではこのようなお菓子から春を感じることができます。

 

   

 

また、日本で秋を表す代表的な花にススキがあります。それだけでなく、モミジのように秋になると緑色の葉が赤色に変化するようになるため、多くの人が紅葉を見るために山へ出かけます。

 

そこで、茶道で花を生けるときにススキを用いたり、赤い葉を描いた道具を活用したりします。このように道具を季節に合わせることで、今の季節を全身で感じるのです。

 

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学校や会社へ通い、そのまま帰るだけの生活をしていると季節を感じる機会が少ないです。自然を感じるために外へ出なければ、今の季節を楽しむことができません。ただ、海や山などへ出かけなかったとしても、茶道を行うことで季節感を味わうことができるということです。

 

現在では、季節に関係なくあらゆるものを手に入れることができるようになっています。それ自体は便利で素晴らしいことですが、季節ごとの良さを確認することの重要性が薄れているといえます。

 

かつては、四季に合わせた衣装を身にまとっていました。また、その季節の食材を用いて料理したり、草花の鑑賞をしたりするのが普通でした。こうした季節感に触れることで、心が豊かに育っていくのです。それが難しくなっている現代だからこそ、茶道で季節を感じることは大きな利点であるといえます。


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