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一期一会の概念:茶道の精神と心得

 

茶道では、茶会によって用いられる花が違い、テーマによって掛け軸を変えます。また、そこに集まる人が違えば、使われる道具も異なります。

 

そういう意味では、まったく同じ茶会は二度と開かれないことになります。開催日が変われば、茶会のテーマも変わるからです。また、季節感を大切にする茶道では、用いられる道具や花の種類が季節によって異なります。

 

日本では、「一期一会(いちごいちえ)」という言葉が頻繁に使われます。これは、「あなたと過ごしているこの時間は、一度きりの大切なものです。二度と巡ってこないからこそ、今のときを大切にして過ごしましょう」という意味があります。

 

一期一会は茶道から生まれた言葉であり、同じ茶会が開かれることはないからこそ、「誠心誠意を込めて客人をもてなそう」と考えます。

 

 

 

 一期一会の考え方
多くの場合、初めて会う人と出会うときに日本では一期一会という言葉が使われます。例えば、旅行先で宿泊したホテルの亭主と仲良くなったり、道端で声をかけた人と話が盛り上がったりすることがあります。

 

この人たちとは、別れた後に二度と会わないかもしれません。こうしたとき、「一期一会を大切にする」という具合に使われます。

 

ただ、茶道で開催される茶会では、必ずしも初対面の人とは限りません。むしろ、既に何度も会っていて互いに知っている間柄の場合がほとんどです。つまり、一期一会というのは初対面の人に限らず、何度も顔を合わせている人に対しても適応できる言葉なのです。

 

一期一会には、「たとえ何度も顔を合わせる間柄であっても、それが最後だと思って誠心誠意を尽くしましょう」という意味が含まれています。

 

例えば、毎日会うはずの同僚が急に会社に来なくなり、後で交通事故にあったことを知ったらどうでしょうか。他にも、心臓発作によって急に家族が一人減ったとしたらどうでしょうか。いつでも感謝できると思っていた人に対して、「ありがとう」という言葉すらかけられなくなるのです。

 

そこで、今日が最後だと思って常に感謝の気持ちを忘れないようにすることに、一期一会による本当の意味が隠されています。

 

これから何度も会う機会があると思っていたとしても、実はそうではないかもしれません。だからこそ、いま行える精一杯の心遣いが大切です。この考え方を心に刻み、一期一会の精神を実行できることに日常生活が豊かになる茶道の神髄があります。


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