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ひとり茶のススメ:茶道で行う独服

 

ひとり茶のススメ:茶道で行う独服

日本でお茶というのは、数人が集まったときに飲むものと考えられがちです。例えば、茶会は何人かによって開催されるものであり、一人では成り立ちません。

 

ただ、自分のためにお茶をたてて飲むという考えもあります。これを、独服(どくふく)といいます。

 

人にお茶を出す以上は、その味を自分自身が知っておかなければいけません。味が分からないようなものをお客様に出すわけにはいかないのです。

 

茶道や座禅など、日本の文化は自分自身と見つめ合う機会が多いといえます。そのため、まずは自分のためにお茶をたて、自己と見つめ合うことが必要です。そして、一人でお茶を行うときは「おいしいお茶を飲む」という考えが重要になります。

 

 抹茶を味わう
あらゆるお茶の中でも、抹茶をたてて飲むというのは、多くの人にとって日常的ではないように感じます。これは、茶道などで着物を付け、作法に従って行われるという意識があるからかもしれません。

 

しかしながら、一人でお茶を飲むときは服装や作法に気を付ける必要はありません。純粋においしいお茶を飲むためだけに行えば良いのです。そのため、「お茶を飲むための器」「お湯」「茶筅(ちゃせん:粉状の抹茶とお湯をかき混ぜるための道具)」があれば問題ありません。

 

   

 

もちろん、このとき用いるお湯はポットで沸かしたお湯で十分です。そのため、たとえ抹茶を用いてお茶を飲むにしても、準備して飲み終わるまで5分もかかりません。

 

日本人であっても、現在では気持ちを切り替えたり眠気を覚ましたりするときにコーヒーや紅茶を飲みます。これと同じことを、抹茶などで行えば良いのです。抹茶はコーヒーよりも短い時間で準備できるため、本来はそこまで敷居は高くありません。

 

 緑茶を味わう
茶道では抹茶が使われます。ただ、茶道を行っている人でない限り、日常生活の中で抹茶を飲む人は少数です。ただ、抹茶に親しみのない日本人であっても、緑茶(煎茶)などであれば多くの人が飲んでいます。

 

抹茶は粉状になっていることがほとんどであるため、粉とお湯をかき混ぜるための道具(茶筅:ちゃせん)が必要です。一方、緑茶は紅茶と同じように、茶葉の状態になっています。紅茶と緑茶は抽出方法がほぼ同じであるため、日常的に紅茶を飲んでいるのであれば、緑茶も十分に楽しめるはずです。

 

これらコーヒーや紅茶が嗜好品として活用され、日常的に「気持ちを切り替えるための道具」として用いられています。これと同じように、日本に古くからある抹茶や緑茶は気持ちの切り替えに有効です。

 

生活の中に「お茶の時間」という区切りを入れることは、現代社会において重要です。モヤモヤした気持ちのままでは、物事は上手くいきません。そこで、気持ちを落ち着かせるために5~10分程度の休息を入れるのです。これを行うために、お茶という最適な道具があります。

 

茶道という文化があるからといって、日本的なお茶(抹茶や緑茶など)を飲むことに抵抗を感じてはいけません。着物を付けなくても、作法に捉われなくても、ただ純粋に「おいしいお茶を一人で飲む」ことが重要だといえます。


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