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日本の伝統文化が詰まった茶道の概念を知る

 

日本の伝統文化として茶道は昔から行われていますが、日本人であってもその概念を知っている人は少ないです。日本人が外国へ旅行したとき、他の国の人から「茶道ってどういうものなのか?」と聞かれ、慌てて勉強を始める人が大半です。

 

もちろん、茶道の先生を行っている人のように、その内容を詳細に知っておく必要はありません。茶道の歴史や考え方など、大まかに理解しておけば十分です。たとえ自分が茶道を行わないにしても、その概念を学んでいれば大きなプラスになることでしょう。

 

そこで、日本人が昔から大切にしている茶道の考え方を述べていきます。細かい作法を並べ立てるつもりはなく、完全なる初級者のために必要な知識を記していきます。

 

   

 

 茶道と日本文化の関係
日本では、多くの伝統文化が発展を遂げています。日本が島国であることもあり、周囲の国からの影響が少なくて独自の文化が育っていったのです。

 

このような日本の文化としては、陶磁器や着物などの工芸品があれば、座禅などの精神論的なものもあります。わずか31文字で情景や想いを伝える「短歌(和歌:日本の伝統的な詩)」も日本独自の文化といえます。建築様式も西洋のものとは大きく異なりますし、書道や掛け軸なども日本独自のものです。

 

そして、これらの文化は単独で扱われがちです。例えば、美しい陶磁器というのは、それを飾るだけで完結してしまいます。

 

ただ、茶道は違います。茶道を本気で学ぼうと思えば、日本の伝統文化をすべて理解しなければいけません。これは、あらゆる伝統文化が混ざり合って茶道が成立しているからです。

 

茶道では、座るときに座禅を組みます。茶道と座禅には、深いつながりがあるのです。また、お茶を入れるための器は陶磁器です。そのため、茶会の主旨に合った陶磁器を選ばなければいけません。

 

また、茶会を開くときは掛け軸をかけ、花を生けます。このときに生ける花は季節によって異なります。さらには、着物を着ることがあります。着物も同じように、季節や茶会の主旨に合う着物を学ばなければいけません。

 

つまり、場所や季節が違えば、陶磁器や掛け軸、花、着物を使い分ける必要があります。

 

さらには、茶会によってはその場で短歌(和歌)を自ら作り、その場で披露することがあります。そのため、短歌を作れるようになることも重要です。

 

茶室の建築様式も重要であり、日本特有の「無駄なものを排除する」という美意識で建てられた日本固有の建築は茶道から派生しています。和風の住宅は茶室から発展していることから、茶道の理解は日本の住宅を理解することに繋がります。

 

 すべての日本伝統文化が詰まっている茶道
このように考えると、日本で行われているあらゆる文化の集合体が茶道であるといえます。茶道をしている人に話を聞くと、いくら勉強しても終わりがないと言います。これは、先に述べたように、多くの文化が組み合わさっているからです。

 

そのため、茶人といわれている人に陶器を見せれば、どこの産地で誰が作成しているのかなどをすぐに言い当てることができます。これらの知識に精通していないと、お客様をもてなすことができないからです。

 

日本人でも、「茶道はお菓子とお茶を飲むだけの会」と思っている人が大半です。しかし、実際はそうではありません。

 

茶道で基本となる動作を覚えるのは、単なる初期段階に過ぎません。そこから発展させようと思えば、いくらでも発展させることができます。

 

ただ、茶道をそこまで重く受け止める必要はありません。格式の高い重苦しい内容では、肩がこるだけです。そのため、洋服を着てイスなどに座り、友人と集まってリラックスした状態で飲むお茶も現在では茶道であるといえます。そこから人が触れ合い、お茶を楽しみ、会話が発展することが重要なのです。

 

しかしながら、「お茶を飲むだけの会が茶道である」という認識ではなく、「あらゆる日本文化が集まったものが茶道である」という認識はもたなければいけません。


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