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茶室なしに、マンションの一室で茶会を楽しむ

 

茶道といえば、茶室で着物を着ながら行われる茶会を想像する人は多いです。「伝統」という言葉からか、茶道を重くとらえてしまうのです。

 

しかし、格式高い茶会だけが茶道ではありません。たとえ部屋に茶室がなかったとしても、茶道を行うことができます。マンションに一人住んでいたとしても、その部屋の中で茶会を開くことも十分に可能です。茶道というのは、本来もっと身近にあるものなのです。

 

 お客様を接待する
あなたが家に友人などのお客様を迎え入れるとき、どのようなことを行うでしょうか。まず、あらかじめ部屋の掃除をしておくはずです。散らかった部屋にお客様を招き入れるのは恥ずかしいだけです。

 

また、実際に友達が訪問したとき、紅茶やコーヒーと共にお菓子を出すと思います。これらを食べながら、楽しい談笑が始まります。

 

基本的には、これとまったく同じことを茶道でも行うと考えてください。茶道では、茶会を開く前に掃除を行います。また、客を迎えるための部屋(茶室)に掛け軸をかけたり、花を生けたりします。こうして、友人を迎えるための準備が整います。

 

さらに、お菓子や抹茶を出すことでその場の雰囲気を和ませます。そこから談笑を行うことがあれば、簡単なゲームを始めることもあります。つまり、客人を迎えるときに当たり前のように行うことを茶道で実施すると考えてください。

 

確かに、茶道では細かい作法があります。ただ、そこまで厳格に考えるよりも、もっと身近に捉えるのも良いのではないでしょうか。つまり、「お客様に喜んでもらうには」を考えることに、茶道の本質があります。

 

 マンションでも茶会を楽しめる
「楽しんでもらうこと」が重要なのであり、茶道というのは「感動を与えるもの」だけではありません。。

 

例えば、美しい日本庭園の一角にある茶室を使用し、着物に身を包みながら行う格式高い茶会に初めて呼ばれるとすれば、とても感動するはずです。ただ、そこに招かれた人が「自分も同じことを友人にしてみたい」とは思わないはずです。別世界での出来事だと感じてしまうのです。

 

また、客を招く側にしても、朝から庭全体の掃除を行い、路地を浄め、茶会で出す料理なども考えなければいけません。それでは大変であるため、気軽に人を呼べません。

 

このように考えると、本格的な茶道だけを重要視するのは本来の意図からずれてしまいます。重要な節目でお客様を丁寧に招き入れるのは重要ですが、毎回のように面倒な思いをしながら客を招待するのは理にかなっていません。

 

ただ、実際はマンションのような茶室のない部屋であっても、客人を招いてお茶を楽しむことができます。冒頭で述べた通り、片づけや掃除をして抹茶やお菓子を出せばいいのです。

 

このときは照明を消してロウソクで火を灯したり、絨毯を敷いて雰囲気を変えたりしても問題ありません。「日常とは少し違う空間を作り出す」という意味では、茶室の概念と同じです。

 

もちろん、本格的な茶道のように前もって招待状を出す必要はなく、友達がたまたま立ち寄った際に「お茶でもどうぞ」と声をかけるだけで問題ありません。

 

このように茶道では、格式の高い「人を感動させる茶道」と、気軽に人を呼ぶために行う「楽しんでもらう茶道」の2つがあります。感動させる昔ながらの茶道を残しつつ、もっと身近に感じる茶道を楽しむことも重要です。


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