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日本酒と焼酎の違い

 

日本独自のお酒といえば、日本酒と焼酎が知られています。日本人にとって、どちらのお酒も居酒屋などで頻繁に飲まれます。

 

それでは、日本酒と焼酎は一体何が異なるのでしょうか。日本人でもその違いを知らない人は多いため、ここで日本酒と焼酎で異なる点について記していきます。

 

 醸造酒と蒸留酒による製法の違い
日本酒と焼酎で一番の違いは「製法」です。ワインやビールなどは、原料を発酵させて搾り取ることでアルコールを得ます。こうしたお酒を醸造酒(じょうぞうしゅ)といいます。日本酒は醸造酒であり、米を発酵させることでアルコールを得ます。

 

ワインはぶどうから、ビールは麦芽から発酵させる必要があり、それぞれ原料が決まっています。日本は米が主食であるため、米を原料として醸造酒を造っていたのです。

 

一方、焼酎は蒸留酒に分類されます。ウイスキーやブランデーなども蒸留酒であり、アルコール発酵させたものを蒸留することで濃縮させるのです。

 

日本酒では「米を原料とする」というルールがありましたが、焼酎にはありません。さつまいもや麦、米、そば、黒糖とさまざまなものが焼酎の主原料になります。焼酎の中には、にんじんや栗、牛乳を活用する場合もあるほどです。焼酎の場合、用いる原料は基本的に穀物であれば何であっても問題ありません。

 

日本酒で良い酒を製造するには、低温でゆっくり発酵させる必要があります。そのため、寒い冬の時期に日本酒を造るのが一般的であり、気温の高い地域ではあまり日本酒造りが盛んではありません。

 

一方、焼酎は主に九州地方や沖縄県の製品が有名です。日本の中でも、これらの地域は気温が高いです。そのため、南九州や沖縄県では日本酒よりも焼酎の方が広く飲まれています。

 

 度数と悪酔いの程度
アルコール度数をみたとき、日本酒は15度程度が一般的です。造った日本酒に水を加えることで、15度に調節するのです。ただ、中には水を加えずに出荷する場合があります。このようなときであっても、日本酒は22度未満のアルコール度数にするように法律で定められています。

 

日本酒は醸造酒であるため、酵母が発酵することでアルコールが造られます。アルコール濃度が20度を超えると、酵母は自身が造ったアルコールによって死んでいきます。そのため、日本酒では20度よりもはるかに高いアルコール度数のお酒を造るのは困難です。

 

一方、焼酎では蒸留を行います。熱を加えてアルコールを蒸発させ、これを冷やすことで濃縮させるのです。そのため、かなり度数の高い焼酎を造ることができます。

 

蒸留したお酒に対して、水を加えることで焼酎が完成されます。本格焼酎と呼ばれる昔ながらの焼酎であれば、アルコール度数は35〜45度が一般的です。このように、日本酒と焼酎ではアルコール度数に違いがあります。

 

それでは、アルコール度数の高い焼酎の方が悪酔いしやすいのかというと、必ずしもそうではありません。

 

ワインやビール、日本酒などの醸造酒の場合、発酵させたものをそのまま搾り取るため、どうしてもアミノ酸や糖類、アルデヒド類などが入ってしまいます。これらの物質はお酒にコクと旨みをもたらす重要な物質ですが、悪酔いを引き起こす原因になることもあります。

 

一方、焼酎は蒸留を行っているため、アミノ酸や糖類が入ることはありません。焼酎に含まれるのは、アルコールや香り成分などの「蒸発する物質」だけです。

 

悪酔いの引き金になるその他の物質が入りにくいため、一般的に焼酎などの蒸留酒は二日酔いなどになりにくいといわれています。もちろん、飲み過ぎた場合は悪い酔いしてしまうので気を付けなければいけません。このように、「日本の酒」として知られる日本酒と焼酎ですが、意外にも多くの違いがあるのです。


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