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米焼酎の特徴と日本酒との違い

 

日本で米を原料としたお酒といえば、日本酒が主です。日本酒は清酒とも呼ばれ、米を発酵させることでアルコールを得ます。

 

ただ、焼酎にも米を用いて造られた米焼酎があります。日本酒と米焼酎の違いは、ザックリ考えると「発酵させた原料を蒸留するかしないか」にあります。製造工程の中で蒸留しないものが日本酒であり、蒸留させれば米焼酎になります。

 

 日本酒と米焼酎の違いと特徴
米の外側には、脂質やタンパク質が多く含まれています。これらは栄養素として重要な部分ですが、日本酒では脂質やタンパク質は雑味の原因になります。味が落ちてしまうため、日本酒造りでは米の外側を削り落とします。この過程を精米(せいまい)といいます。

 

日本酒では、米の外側を30〜40%程度も削ります。大吟醸と呼ばれる高級酒になると、50%以上も削らなければいけません。中には70%以上も削った米を用いた日本酒があり、削りカスの方が多くなることもあります。

 

一方、米焼酎の場合では10〜15%程度を削れば問題ありません。米焼酎では、日本酒で敬遠される脂質やタンパク質も旨みを引き出す成分として重要な役割を果たすからです。

 

一般家庭で米を食べるときであっても、精米を行うことで米の外側を削り落とさなければいけません。このときの米は外側を10%程度を削るため、食用の米と同じくらい精米したものを米焼酎として活用します。

 

米焼酎では、日本酒と似た「米に由来する芳醇な甘さと香り」があります。中には、吟醸酒(できるだけ精米を行った、香り高い高級な日本酒)と同じような匂いをもつ米焼酎も存在します。このような米焼酎は、低温仕込みと減圧蒸留によって造ることが可能になりました。

 

 米焼酎で用いられる米の種類
米には多くの種類があります。世界で作られている米はジャポニカ米、インディカ米、ジャバニカ米の3つに大別されます。その中でも、焼酎造りではジャポニカ米とインディカ米が活用されます。

 

米焼酎を造るとき、原料である米の品種にこだわっている酒蔵は多いです。このとき、食用の米として一級品であるコシヒカリやヒノヒカリという品種の米を焼酎に用いることがあります。日本で広く知られている食用のブランド米が焼酎造りでも使用されているのです。

 

また、酒造好適米と呼ばれる「日本酒造りに適した米」が存在します。その中でも、高級な日本酒を造るときに活用される山田錦を焼酎造りに活用することもあります。

 

コシヒカリやヒノヒカリ、山田錦はいずれもジャポニカ米です。つまり、焼酎造りではジャポニカ米の使用がメインです。日本で生産される米は基本的にジャポニカ米であり、日本人好みの味であるといえます。

 

なお、泡盛(沖縄で主に作られる焼酎)の場合、タイ米が使用されます。インディカ米のことを、一般的にタイ米と呼びます。泡盛は米焼酎の一種ですが、地域に根付いた独自の製法によって泡盛と米焼酎は区別されています。


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