日本伝統文化スタイル - 伝統工芸品や日本文化のポータルサイト

食中酒として飲まれる焼酎

 

料理を頼むとき、お酒には「食前酒」「食中酒」「食後酒」の3つがあります。その中でも、焼酎は食中酒として飲まれることに大きな特徴があります。

 

同じアルコール度数の高い蒸留酒であっても、ブランデーやウイスキーは食後酒として飲まれます。ただ、焼酎の場合は水やお湯で割ることで、蒸留酒の中でも食中酒として活用されるのです。

 

 食中酒としての焼酎
お酒はそれぞれ役割が異なり、食前酒にはアルコール度数の低いものが選ばれます。食前酒としてはシャンパンが有名であり、食欲をわかせる働きがあります。フランス料理などで最初にシャンパンが出されるのは、食前酒としての役割があるからなのです。

 

前菜などと共に食前酒を飲んだ後、メイン料理へと近づいていきます。ザックリと考えれば、こうしたメイン料理と一緒に飲むお酒が食中酒です。ワインなどは食中酒に分類されます。

 

そして、食後に飲むお酒が食後酒です。アルコール度数の高いウイスキーやブランデーなどを飲むことで、消化を助ける働きがあります。そして前述の通り、焼酎は食中酒です。日本酒も食中酒であり、日本で発展してきたお酒は食事中に飲まれます。

 

なお、そもそも日本では「食前酒」「食中酒」「食後酒」などの概念が存在しませんでした。その原因の一つとして、食事の文化が挙げられます。

 

日本の食事では、素早く済ませるのが一般的です。通常のレストランでは早く食事が出され、食べ終わった後に落ち着いて話をします。かつて、ヨーロッパのように何時間も食事の時間を取り、後から少しずつ料理が出てくるというスタイルはありませんでした。

 

日本では食事に長時間かけるという文化は本来ありません。ただ、お酒に対する考え方も変わっているため、日本でも食中酒の文化が少しずつ根付いていってます。

 

 蒸留酒と食中酒
ブランデーやウイスキーは食後酒として飲まれることは既に話しました。ただ、実は食後酒として飲まれる蒸留酒は少数派であり、焼酎のように食中酒として飲まれる蒸留酒の方が数は多いです。ブランデーやウイスキーが有名であるため、蒸留酒が食後酒であるように錯覚してしまうのです。

 

つまり、焼酎が食中酒として飲まれるのは、日本独自の文化ではありません。アジアでは広く蒸留酒を食中酒として飲んでいるため、これらの国々が行っていた飲み方が日本にも伝わったと考えることができます。

 

地域が違えば主食が異なります。そのため、地域ごとの穀物を発酵、蒸留させることでお酒を造り、食中酒として飲んでいたのです。

 

蒸留酒は暑い地域か寒い地域で多く飲まれています。熱い地域はスパイシーで脂っこい食事の消化を助けるために、寒い地域は体を温めるために活用されてきました。そのため、このような地方では40〜60度という高いアルコール度数の焼酎を飲んでいます。

 

一方、日本は熱帯地域でも寒冷地域でもありません。その中間である温帯地域であるため、アルコール度数を低くして20〜25度程度の蒸留酒として焼酎を飲んでいます。


 スポンサードリンク

サイトマップ
HOME