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海の幸には海の酒、山の幸には山の酒が合う:日本酒と料理の相性

 

日本酒は単独で飲んでも問題ありません。ただ、さらにおいしく飲むためには、料理と日本酒の相性が重要です。

 

これらの相性には、ある程度の法則があります。その中でも、最も分かりやすいのは地域性です。その地元にある酒と料理を合わせれば、相性がピッタリ合うことはよくあります。

 

 地域によって相性が異なる
日本は周辺をすべて海で囲まれている島国です。ただ、少し内陸に入れば、そこは自然豊かな山になります。ここで、昔から漁業や農業が行われてきました。

 

それと共に、日本酒造りもその土地に根付いて行われるようになります。このとき、海の近くにある酒蔵で造られたお酒は、魚の煮物や焼き物など、海に関わる料理であればどれも相性が良いです。

 

これら魚介類の料理は味があまり濃くありません。調味料などによって手を加えるよりも、素材の味をそのまま活かした方がおいしくなります。そこで、海沿いで造られるお酒では、淡麗でのどごしがスッキリとした傾向にあります。お酒単独ではなく、料理と一緒に飲むことで本来の味が引き出されます。

 

これと同じことが山にある酒蔵にもいえます。山の近くの蔵で造られるお酒は、山菜や川魚、その土地に住む動物の肉などと相性が良いです。

 

内陸では畜産が盛んであり、塩漬けなど味の濃い料理が食べられます。そのためか、お酒でも濃厚なタイプのものが多いです。濃い料理の味に負けない日本酒によって、料理を引き立てるのです。

 

 酒に地域性がある理由
なぜ、地域が違えば相性の良い料理が異なるのでしょうか。それは、一つに「水」があるという説があります。

 

海の料理を作る場合でも、山の料理を作る場合でも水は必須です。水によって素材を洗い、さらに水で煮たり蒸したりして料理が完成されます。それらと同じ水で酒造りを行っているため、自然にその地域の料理と酒の相性が良くなるというものです。

 

気候風土が似ていれば、そこで生み出される食品は似たものになるということです。

 

また、その地方で取れる食材に合わせるため、お酒造りも料理の味わいを引き立てようとして発展していくのは当然であるといえます。

 

言い変えれば、たとえ地域が異なったとしても、似た気候の場所で生み出される酒は、それぞれ相性の良い料理や組み合わせも似ていることが多いです。やはり、酒の料理の相性は気候風土が大きく関係していると考えることができます。

 

ただ、これらの法則は高級酒にまで当てはまるとは限りません。高級酒は日本全国に向けて出荷するために造られる場合が多いからです。そのため、例えば海沿いの蔵で造られた大吟醸酒などの高級酒が、必ずしも海料理にも相性が良いとは限らないのです。

 

この法則は高級酒よりもグレードが下がったお酒に当てはまりやすいです。つまり、地元で親しまれているお酒であれば、その土地の料理と共に飲むのが最善です。


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