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漆器の扱い方と手入れ方法

 

漆器

購入した漆器であれば、ずっと大切に使いたいものです。漆器は修理が可能なので、破損しても直すことで何十年にもわたって使い続けることができます。

 

ただ、安物の漆器では下地などに漆を使っていないことがあり、修復困難になることがあるので注意しなければいけません。

 

そこで、漆器の扱い方や手入れの方法について知っておく必要があります。漆器をより長持ちさせる方法を理解すれば、長く漆器と付き合うことができます。

 

 漆器の素材
漆というのは、かなり強固な素材の一つです。毎日のように熱湯にかけても問題なく、酸やアルカリにも強いです。金を溶かす王水に耐え、陶器やガラスを溶かすフッ化水素にもびくともしません。

 

また、漆は素材に対して強固に結合しているため、通常は剥がれにくいです。そして前述の通り、たとえ破損したとしても修理を行えます。

 

ただし、漆器の扱い方によっては変色や傷をつける原因になります。例えば、漆器は乾燥に弱いです。そのため、冷蔵庫の中に長時間入れていたり、食器乾燥機によって強い乾燥状態に置くと変色する可能性があります。また、紫外線にも弱いため、直射日光に当てるのは好ましくありません。

 

電子レンジを使用するのも適していません。漆はプラスチックと違って有機物であるため、電子レンジにかけると漆の部分が高温になります。

 

1~2回であれば変化が起こらないかもしれませんが、何回も電子レンジによる加熱を行うと漆器が変形・変色してしまいます。場合によっては、漆の部分が焦げて煙を生じることもあります。こうした理由から、電子レンジでの利用は避けた方が望ましいです。

 

物理的な傷を避けるため、同じ乾燥機で洗う場合はナイフやフォークなどとの接触に注意を払う必要もあります。同じ理由で、研磨剤や漂白剤の利用も避けます。これらが、漆器を扱うときに注意すべきポイントです。

 

 合成樹脂、合成塗料の漆器を使う
先に述べた内容は、昔ながらの手法によって作られた漆器の扱い方です。つまり、「材料に天然の木」を使い、「天然の漆を何度も塗り重ねた作品」のことを指します。天然の素材を用いた漆の作品は、保温性が高くて独特のぬくもりがあります。

 

一方、現在では天然の木ではなくて、合成樹脂を用いた製品があります。また、天然の漆ではなく、合成塗料を使ったものがあります。

 

こうした天然素材を使ったものでない場合、電子レンジにかけても問題なく、冷蔵庫に入れても変色・変形などを気にせずに使用することができます。

 

合成樹脂や合成塗料を使った製品では、天然素材を活用した作品に比べると保温性や軽さなどは劣ります。ただ、「日常生活の中での扱いやすさ」という点では、これらの製品の方が優れています。また、値段が安いことも扱いやすい点です。

 

ただし、樹脂製品を用いたものが破損した場合、修復できないことがあります。これは、漆器を扱う専門店に実物を見せて聞かなければ分かりません。

 

本物志向にこだわるのであれば、天然の漆を用いた漆器を使えばいいです。しかし、人によっては必ずしも天然素材を使った製品が良いとは限りません。その後の手入れまで考えると、合成樹脂などを用いた漆器の方が優れているケースは多いからです。

 

樹脂製品になるほど、扱い方や手入れの方法に気を使う必要はなくなります。一方、天然の木や漆を使った高価な製品であれば、適切な扱い方をしなければいけません。


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