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漆器に使われている塗料や素材(木製・樹脂製)を見極める

 

漆器

漆器では、材料に主に木を使ったものが多いです。ただ、漆塗りによる漆器というと、多くの人はすべて天然の木材や漆を使って作成したもののように思ってしまいます。

 

しかし、特に安い漆器などでは、100%天然の素材ではないことが多いです。そこで、漆器の素材にどのようなものが使われているのか解説していきます。また、その見分け方についても簡単に触れます。

 

 木の表面に塗る塗装の種類
漆を塗り重ねることで、漆器が完成されます。ただ、このときに塗る漆は天然のものではないことがあります。現在では合成塗料によって塗られた漆器は数多く存在しますし、カシューナッツを原料にした塗料もあります。漆のような色合いを表現できるものの、本物の漆ではありません。

 

これは、ラベルを見れば分かります。漆によって塗られた作品では、「漆(うるし)塗装」と表示されています。一方、合成塗料を使っていれば「ウレタン塗装」となっています。カシューナッツの塗料では、「カシュー塗装」です。

 

天然の漆を使った方が扱いは難しく、その分だけ値段は高くなります。一方、合成塗料では安く抑えることができます。これは、合成塗料の製品が悪いという意味ではなく、使い分けが必要であることを認識しなければいけません。

 

天然の漆であれば、電子レンジによる熱や紫外線に気を付ける必要があります。使用時に注意すべき点がいくつもあるのです。ただ、合成塗料などを利用した安い漆器では、そこまで扱いに注意しなくても問題ありません。

 

 漆器の素材を見極める
塗料に漆を使わないことがあることを理解しましたが、これは素材に関しても同様です。現在では、素材として木を使わずに合成樹脂を用いるケースがあります。また、木と合成樹脂を混ぜ合わせて活用することも多いです。

 

天然の木だけで作る場合は、ラベルなどに「天然木」と記されます。一方、木と合成樹脂を混ぜ合わせたものは「天然木加工品」、すべて樹脂製(プラスチック)の場合は、素材の名前を記載して「○○樹脂」と書かれているはずです。

 

漆を塗れば、その下に使われている素材は隠れてしまいます。つまり、材料に天然木を使っているのか、合成樹脂を使っているのか見た目だけで判断するのは困難です。そのため、実際に漆器を購入する際は、目に見えない部分にも注意を向けると良いです。

 

最も確実な見分け方としては、「漆器を水の中に沈める」ことがあります。水槽に水を溜めて漆器を深くまで入れ、その後に手を放すと、天然木の漆器は浮きます。しかし、合成樹脂の漆器は沈んだままです。

 

また、天然木の漆器は指で弾いたときに柔らかい音がします。一方、合成樹脂の漆器では、指で弾いたときに固い音がします。

 

ただ、店で購入するときに水につけたり、商品を何度も指で弾いたりして判別するわけにはいきません。そこで、店員さんに直接聞いてみるといいです。そこから話が弾むこともあり、より作品に対する知識を深めることができるはずです。

 

ここまで述べてきたように、「漆」といっても100%天然の素材を使っているわけではありません。合成樹脂(プラスチック)の素材があれば、漆と同じようなツヤを出す合成塗料の作品もあります。これらの商品は安く手に入れることはできますが、天然木や漆を活用した漆器ではありません。

 

これらを混同しないためにも、実際に漆器を購入するときは「使われている塗料や材料」にも注意を向けてみてください。


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