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祝い事(結婚・出産など)のイベントで漆器を活用する

 

漆器

その高級感のある光沢と美しい装飾から、漆器は古くから日本で祝い事の贈り物として選ばれていました。結婚祝いや出産祝いなどのイベントで漆を用いた品物を贈呈するのです。

 

結婚式などでは、「割れる」「切れる」などのイメージがあるものを避ける傾向にあります。

 

そのため、物を切るために用いるナイフや、衝撃によって割れる陶器やガラスなどを贈らないようにしていました。そこで、頑丈な漆器が贈呈品として重宝されました。

 

ただ、現在では日本でもナイフやガラス製品などを贈ることは多いです。単に「相手が喜ぶであろう」という基準から考えることも重要です。

 

 贈呈するときは早目に準備を行う
イベントのために漆器を注文するとき、早目に店へ連絡しておく必要があります。結婚式や出産などを含めて、イベントの日程はある程度決まっているからです。

 

このような記念品として贈る漆器の場合、「名前入りの漆器にする」などの特注品であることが多いです。一つ一つが手作業であり、出来上がるまでに時間がかかります。そのため、準備が遅ければ、既にイベントが終わって何日も経った後に送るという事態になりかねません。

 

なお、贈呈用に購入される漆器としては、金粉を用いて装飾を施した「蒔絵(まきえ)」などの芸術品よりも、絵柄を抑えた実用品を贈る人が多いです。

 

また、漆の製品は紫外線や電子レンジに弱いという性質があります。そこで、これらの心配をしなくて良い合成樹脂や合成塗料を用いた製品なども人気です。漆を用いない分、価格を安く抑えることもできます。

 

いずれにしても、「祝いたい気持ちを贈る」と考えれば良いです。事前に何が欲しいのかを聞き、それに併せて品物を贈る場合でも問題ありません。

 

 出産後の儀式であるお喰い初め(おくいぞめ)
日本では、生後100日前後に「食べ物に一生困らないように」という意味を込めて、赤ちゃんと一緒に食事をします。ただ、このときの赤ちゃんはまだ一般的な食事ができないため、口に運んで食べさせるフリをさせます。

 

この儀式をお喰い初め(おくいぞめ)といいます。母乳以外のものを食べる最初の日として、お喰い初めが考えられています。

 

そして、このときに漆器が用いられます。お喰い初めでは、男児のときは朱色の漆器を用い、女児のときは黒色の漆器を用いるのが一般的です。イメージからすると逆のように思いますが、昔からこのような決まりになっています。

 

ただ、この儀式のためだけに新たに買い揃える必要はなく、普段使っている漆器で代用しても問題ありません。後のことまで考えながら、漆器を活用すると良いです。

 

なお、漆器は落としても割れないため、陶器ではなく漆器の皿やスプーンを主に用いている人がいます。幼い子供であるほど、食器を下に落としやすいです。そこで、落としても問題ないように食器を漆器で揃えるのです。子供が成長したときの記念にもなるなど、漆器の活用方法は多彩です。

 

もちろん、日本では他のイベントごとにも漆器が活躍します。人生の節目に立つ相手に対して、何か贈り物をしたいときに漆器を選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。


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