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備前焼は花の魅力を引きだし、長生きさせる

 

他の陶磁器とは異なり、備前焼には水や酒をおいしくさせる作用があります。これは、備前焼が素材そのままで焼かれているためです。

 

通常は釉薬(ゆうやく)と呼ばれる、ガラス質のものを陶磁器の表面に塗ります。ただ、備前焼では釉薬を使用しません。そのためか、備前焼は水を浄化させて二級酒を特級酒に変えます。また、備前焼に花を生ければ通常よりも長く花を咲かせます。

 

 花の魅力を引き出す
土色の陶器であることに、備前焼の魅力があります。普通、陶磁器といえば鮮やかな色であったり、絵付けされていたりします。しかし、そのようなものが備前焼には一切ありません。

 

勝負するのは、焼しめたときに出る模様だけです。窯のどの位置で焼けば目的とする模様になるのかを計算しながら、素材の魅力を最大限に引き出すのです。

 

そのため、備前焼はお世辞にも派手で鮮やかな陶器とはいえません。備前焼だけがポツンと飾られていても、その状態のままではいつまでたっても未完成のままです。

 

その代わり、相手の魅力を最大限に引き出すことが備前焼の特徴であるといえます。自らが主役になることはなく、必ず脇役へと徹します。こうした備前焼の姿があるからこそ、そこに花を生けたときの魅力が引き立てられるのです。

 

   

 

 花を長生きさせる
昔から、備前焼には水を浄化させる作用があるといわれています。このときは、花びんに備前焼のカケラを入れるだけで花が長持ちするようになります。

 

また、水の中に備前玉を入れておくと、その水がおいしくなります。この水でごはんを焚けば、よりふっくらしたごはんに仕上がります。「備前焼のビンに酒を入れると、二級酒が特級酒になる」というのは、備前焼にこれらの作用があるからです。

 

備前焼は実際に活用してこそ真価を発揮します。本来持つ花の色合いを強調し、水を浄化することで枯れにくくさせます。こうした働きがあるため、生活の中で備前焼が重宝されるのです。

 

備前焼を活用すれば、単なる水道水が名水に変わります。この水を料理に使えば味が引き立つようになり、花びんや水槽に入れると、その中にいる花や魚が生き生きとし始めます。単なる陶器では終わらないことに、備前焼の魅力があります。


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ギャラリーしょうざん
備前焼の産地である岡山県伊部で、備前最大のギャラリー。また窯元としての誇りと伝統で、備前焼の展示・販売を行う。

備前焼:ギャラリーしょうざん


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